江戸駒込 蓮光寺

中根東里は若い頃、ここで学んでいた。

蓮光寺は江戸駒込にある浄土宗の寺。

行くには、メトロ南北線駒込駅から歩いて3~4分。あるいは、JR日暮里駅から谷中銀座を通って徒歩15分ほど。

蓮光寺の山号は金池山、本尊は木造阿弥陀如来。

慶長六年(1602年)湯島に創建。

その後、明暦の大火で罹災したため、現在の地に移った。

大垣城主戸田采女正(うねめのしょう)が開基で、代々、戸田家の墓所となっている。

東里は宇治の黄檗山萬福寺を辞し、この蓮光寺に来た。

萬福寺には貴重な書物が山とあった。東里はそれらを勉強したかったが、勉強をさせてもらえなかったようだ。

萬福寺は禅寺である。

禅の修業は書を読むことではない、というのが、東里に勉強をさせない寺の考えだった。

東里は蓮光寺の慧岩(えがん)という僧侶に会うため、宇治から江戸に来た。

慧岩は東里の申し出を許した。

東里は蓮光寺にある経典を朝から晩まで読み続けたという。

慧岩はそうした勉強熱心な東里を目にかけた。

そして、この学問熱心な姿が、荻生徂徠にも伝わっていく。

儒学者平野金華の墓
この蓮光寺には、儒学者、平野金華(ひらのきんか)の墓がある。

金華は、元禄元年(1688年)、磐城国三春(みはる)蕃から江戸に出て、荻生徂徠(おぎゅうそらい)について古文辞学を学ぶ。

文章(漢文の文章)に秀で、師の徂徠からも賞されたという。

その後、常陸国守山藩の藩儒となる。

享保十七年(1732年)、45歳で亡くなる。